メルカリ・ヤフオクで商品が売れない!それは写真が悪いからかも?商品をよく”魅せる”ためのスマホ写真撮影テクニック5選
オークションサイトやネットにて商品を購入する際には、店頭で購入する時のように、商品を実際に手にとって直に見ることができないので商品写真が決めてとなる。
そのため、商品写真でいかに実際に手に取ったような印象を与え、購入意欲を沸かせることが重要だ。
さらに、商品撮影はその種類によってテクニックが異なるので、商品の特徴を理解し撮影することで、ネットオークションでの販売実績につながる。
1.「色」と「素材感」を伝える衣類の商品撮影
オークションの出品が多い衣料品は競争率が激しいため、他のカテゴリーの商品以上に、いかにその商品の魅力を伝えるかが鍵となる。
商品の色とデザインを明確に伝えるために、背景は白で自然光がサイドから入る場所を選び商品を設置する。
カメラアングルは商品に対して平行に構え、商品の中心と画面の中心が合う位置でシャッターを切ることがポイント。
表、裏、さらに商品タグや素材がわかるような生地のアップの写真などで商品情報を細かく伝える必要がる。
商品とカメラを平行にして撮影することで、歪みが少なくデザインや形を性格に伝えることができる。
さらに、白の背景と自然光という柔らかい光は商品の素材感を伝えてくれる。
掲載写真サイズの限界もあり、細かなディテールまでは伝わりにくいので、細部は生地のアップの写真でフォローすることも重要だ。
衣類撮影は「サイズ」「色」「素材感」を意識して撮影することで商品をイメージしやすい写真に仕上がる。
2. バッグの商品撮影は「機能性」と「フォルム」を重視
バッグの商品撮影は“機能性”と“フォルム”が伝えることが重要だ。
そのためには、まずは上部からバランスよく光があたる場所にテーブルを設置し、白い紙や布などを貼り、商品がシンプルに引き立つ環境を作る。
持ち手の長さと形がわかるように商品によってフックなどを使用し固定するのも良い方法だ。
アングルが決まった後で中身(布など)を入れ、撮影アングルを確認しながらフォルムを形成させることがポイント。
ポシェットのようなストラップの長い商品は、上記のような衣類の商品撮影スタイルで撮影をすると全体のサイズ感がわかりやすい。
上部から光を均等に当てることでバッグ特有の皮の素材感と丸みを帯びたフォルムを美しく伝えることができる。
光の偏りがあると、形の歪みや汚れがある商品に見えてしまうので、均等に光を当てることが重要なポイントだ。
単色デザインの多いバッグは素材の持つ「色合」と「フォルム」を美しく見せることで高級感を感じることのできる写真に仕上がる。
さらに、ストラップや把手の長さを明確に伝えることや、バッグのポケットの位置や中面の写真を合わせて掲載すると機能性が明確に伝わる。
3. 「安心感」を伝える時計の商品写真
高級時計の販売にはブランドの名前入りの箱に時計を入れて、保証書をつけた写真が必須だ。
撮影の際には、光がフラットにあたる場所にテーブルを壁などにつけ、さらに壁から布や紙を垂らして簡易のミニスタジオを作る。
箱入りの時計の場合、影になる面ができるので手前に白い紙をおいてレフ版代わりに使用すると光が補強される。
撮影するアングルは斜め45度で、時計の盤面とカメラが平行になる位置がベストだ。
時計の商品写真に閲覧者が求めているのは「安心感」だ。
ブランドの名前入りの箱、保証書は閲覧者にとって必要なアイテム。
そのアイテムと時計自体の保存状況や保存状態が明瞭に写真に写っていることで、閲覧者は販売者に対して安心感を抱く。
そのため“くっきり”と“はっきりと”時計の商品写真を撮影することが必要だ。盤面の裏側やベルトの細かな部分も接写レンズなどを使って撮影することで、閲覧者が求めている情報を提供することができ顧客ニーズにあった写真の提供ができる。
4.化粧品の商品撮影のポイントは「色」
化粧品を購入しようとしている閲覧者が望む情報は一つ、“色”だ。
そのこだわりの色を綺麗に出すには、撮影をする際に色がずれにくい蛍光灯の下で撮影をすることが基本だ。
背景に他の色が入り込んでしまうと色の情報がわかりにくくなるため、背景は必ず黒もしくは白。
パレットタイプの写真撮影の場合には、全体のパレットが均等に映るように、アングルは上方から撮影する。
鏡に余計なものが写っていないか、余計な影が入っていないかなど忘れずに確認をすることもポイントだ。
閲覧者が望む色という情報を商品写真で提供することで商品の販売数があがる。
色を重視するので写真加工のできるアプリで実際の商品の色を観ながら色補正をして商品に近い色で写真を掲載することが重要だ。
閲覧者の需要が何かを把握することも売り上げ向上に繋がる。
上記の写真のように化粧品のセット販売は人気のアイテムだ。
このような、カスタマーのニーズに応えた商品提供と情報提供が重要だ。
5. 商品のディテールでハンドメイドアイテムの良さを伝える
オリジナルアクセサリーなどのハンドメイドアイテムは写真には、オリジナリティーを取り入れることで商品力がアップする。
一点のみの商品写真にこだわらず、全体的な商品のコンセプト、イメージを表現することを意識して写真を込む必要がある。
イヤリングなどの小さなアイテムは接写レンズと柔らかな自然光を使用することでディテールが伝わる商品写真に仕上がる。
写真の色合い、色味、光、アングル、構図、背景など表現方法のバリエーションは限りなくある。
しかし、写真の背景やアプリを使った写真加工を使用し過ぎてしまい、商品自体の詳細とクオリティーが伝わらなくては商品は売れない。
ハンドメイドアイテムの商品写真は、“オリジナリティー”いう商品の個性をディテールで伝えるという事が、ファンを増やし売り上げにつながる。
撮影のためのおすすめ機材
1.レンズ(Ren’s)セルカレンズ
広角レンズと接写レンズの2種類のレンズセット。
接写レンズは約13mmまで、細かい被写体を接写して撮影することができるので、細かいディテールを撮影したいアクセサリーなどの撮影に最適だ。
iPhone、Android、タブレットにも対応しており、カメラ部分に簡単に装着できるグリップ型というのも魅力。
2.ZENIC 撮影キット
折りたたみ式のLED証明内蔵のミニ撮影ボックス。
サイズのバリエーションも豊富なので、撮影する商品の頻度に合わせてチョイス可能。
面倒なライティングや背景を気にせずに常に同じシチュエーションでの商品撮影ができることで、全体の写真クオリティーは向上する。
さらに均等に当たるライティングが、商品のディテールを鮮明にし、プロ並みの写真仕上げてくれるアイテムだ。
おわりに
商品撮影のポイントはちょっとした商品に対する配慮だ。
その商品がいちばんよく見える方法を理解し、その商品に見合った撮影方法をすることがポイントとなる。
そして、自分が撮影をした商品写真と商品自体をカスタマーの立場になって客観視することがとても重要だ。