あべべーのシティろぐ

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留学して一番つらかったことは何?と聞かれたら、絶対に日本人との人間関係だと答えるよ

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 僕は、去年から一年間かけてロサンゼルスのある州立大学に日本の大学から交換留学生として留学していた。ちょうど最近、日本に帰ってきたところで、記録もかねてブログにいくつかの体験を書いていこうかと思う。

 

一個目の体験として、いきなりネガティブなもので申し訳ないが、留学先での人間関係について話したい。留学前に不安なことについてのアンケートでは、コミュニケーションが十分にとれるかどうか、という語学力に焦点を当てている人が非常に多いみたいだ。

参照:悩んでいるのは君だけじゃない!留学の不安

 

語学が通じるかどうかという点については、確かに僕も不安だった。でも実際に現地にいって一番辛かったことは言葉が通じない・通じにくいことじゃなかった。本当に一番ストレスだったのは日本人との人間関係だった。

 

なぜ留学中、日本人との人間関係がストレスになるのか?

むしろ、言葉が通じない中、日本語でコミュニケーションをとれるのは貴重なのでは?と普通思うだろう。確かにそれはその通りだ。

実際、必死に頭をフル回転させて英語をしゃべるのは疲れる。

 

でもやっぱり、留学中だと日本人同士のトラブルは多いみたいだ。中でも一番多いいざこざの種はマウンティングだとおもう。

 

僕が留学に選んだ学校は、あまり難易度の高いところじゃなかったので、ちょっと英語を勉強しただけで行けてしまうところだった。そのせいもあってか、勉強メインで来てるというより、キラキラした留学生活を送りたい!という意思を持っている人が多かった。

 

だから、私は今日○○人の~~とこんなところに出かけてきた!とか週末明けの授業では話題になる。

 

僕には彼らの言うキラキラしたことが何なのかよくわからないが、留学に来ている日本人女の子達は日本人のイメージする白人メンズ達をアクセサリーに使ってガンガン周りにマウンティングをお互いかけあっていた。

 

彼ら(白人メンズ達)は彼らで簡単にやれてしまう女の子がガンガン寄ってくるからわりとwin-winの関係を築いていたのかもしれない。

 

でも僕は自分の国の女性のイメージが落ちていくのを見るのも嫌だったし、マウンティングを不毛に重ねる彼らにこれ以上関わりたくなかったので、さっさと関係を断とうとしたのだがそうは問屋が卸さなかった。

その理由はやっぱり、”コミュニティが狭いから。”

 

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ある飲み会の日、これから留学を考えている後輩とこんな話をした。

 

「あべべさん、留学して一番つらかったことって何ですか?」

 

「う~ん、人間関係とかかなあ。コミュニティがねとにかく狭いんだよ。」

 

「アメリカの大学ってデカいですよね?なんでそれが狭いんですか?」

 

「参加できるコミュニティが限られてるんだよ。意外と。」

 

 

続けて、なんでですか?と後輩は不思議そうに聞いてきた。

コミュニティが限られてしまう理由はいくつかあるし、やっぱり行く地域によって違うからぼくの書いたことがすべて真実ではない。

でも、やっぱりその答えはおおよそ、”留学生だから”、だと思う。

 

1、留学生はゲストである

現地の大学からしたら、留学生っていうのはいってみればゲスト。一時的に大学に高いお金を払って来てくれるお客さんなのだ。

ゲストとして扱われるということは、丁重にお客様のように扱われるということでは決してない。

例えば、授業の履修制限。僕の留学していた大学では、授業を履修できるプライオリティ(優先順位)がその立場によって決まっている。大学院生が最優先、4年生がその次、といった感じだ。

当然、ゲストである留学生は一番下のプライオリティである。

 

そうするといったいどうなるか?取りたい授業がとれなくなる?それもある。せっかく勉強しに留学行くのに自分の専攻の授業が一切取れない人もいた。

幸運なことに僕はそこまで酷くはなかったが、別の悩みがあった。

それは、留学生同士で授業が被ってしまうということ。

 

プライオリティが低い学生が取る授業は限られていて、キャパシティがたくさんあってあんまり人気のない授業がその対象になる。当然、留学生はそこに集まる。そうすると、いっつも同じメンツが特に日本人同士が固まってしまうのだ。

 

2、留学生はだいたい寮住み

寮はコミュニティが死ぬほど狭い。

寮で生活したことがある人は分かるだろうが、寮内コミュニティはまるで村だ。誰かが何か事件を起こせばそのことは一瞬で寮内に伝わる。

事件だけでなく、だれがどこに行ったとか、だれと遊んだとか、どんなクラブに入ってるかとかそういった情報もほとんど全部共有される。

 

そして運が悪いとルームメイトも日本人になる可能性がある。僕が見た中で最悪だったのは4人中全員日本人同士固められて移動を許されないということもあったくらいだ。

 

残念ながら僕のルームメイトも4人のうち僕を含めて2人が日本人だった。僕は凄い人の目を気にするほうだったので、ルームメイトが日本人だと、家の中でも気を張ってしまっていた。まあでも男子同士は結構マシなほうだと思う。

 

3、留学生”基本的に”大学外のコミュニティを作るのが難しい

日本だと大学外のコミュニティはたくさんある。アルバイト、地元の仲間、学外サークルやらなんやら。

でもアメリカ留学生は基本的にビザの関係上、バイトとかはできない。できるけどキャンパス内でのバイトのみとかの場合が多い。

学外にでれば、日本以上に多様な人種・経歴・特徴を持った人がいるのでその中から、安全かつ気の合う人を見つけるのは難しい。

 

ていうのも、たぶん東京ほど人が密集してないから、多くのコミュニティに触れ合う機会はむしろ少ないかも・・・。

 

 

 

じゃあ留学行って日本人との関係どうすればいいの?

留学来て感じたことは、たぶん日本人との関係は避けて通れない。本当に日本人との関係を断ちたい人は日本人が少ない大学を事前に調べていくべきだ。

 

じゃあ行ってみて日本人沢山いたらどうすればいいのか?最低限の付き合いだけして適切な距離感を維持する、これだけだと思う。

 

でもこれはほんとに難しい。異国の地で言葉もあまり流ちょうに話せない中ストレスがたまってくると、どうしても救いを求めて同じ国の人と関わりたくなる。僕もそうだった。でもその誘惑に負けて、そっちに傾倒してしまうと大抵辛い結果が待っている。僕もそうだったが、周囲を見ても大体おんなじことが起こっている。(特に男女関係で…)

 

正直、この話は「お前がただ単に人とうまくやれてないだけだろ」って言われたらなんも言い返せないです。その通りだし、失敗したなと思うこともたくさんありました。

 

ただ、やっぱり、留学して一番つらかったことは何?と聞かれたら、絶対に日本人との人間関係だと答えます。