初めての一人旅。アメリカ横断旅行 寝台列車Amtrakでアメリカを横断する!
今回はアメリカ横断旅行の肝、Amtrakという大陸横断寝台列車を紹介する。
前回の記事はこちら
http://city-best-life.com/journey/sanfrancisco-travel/
Amtrak列車にはいくつか種類が存在し、そのルートによって名称が異なる。
僕が乗った列車は、サンフランシスコ対岸にあるエメリービル駅を始発とし、シカゴ・ユニオン駅まで走るCalifornia Zephyr(カリフォルニアゼファー)号だ。
以前は、オークランドまで乗り入れていたらしいが、サンフランシスコ地震によって駅が倒壊し、代わりとしてエメリービルを始発駅とすることになったそうだ。
電車は二階建てのスーパーライナーで、車両ごとに役割がわかれている。
- 機関車
- 荷物車
- コーチ(座席車)
- ラウンジ(展望車、1階は便所・洗面所とカフェ)
- ダイナー(食堂車、1階はキッチン)
- スリーパー(寝台車)2~3両
搭乗する際には、基本的にこの”コーチ”か”スリーパ”のどちらかを選択することになる。
コーチは日本の新幹線の指定席のような感じ。スリーパーは個室で、ベッドが用意されている。僕は今回、1~2人用のスリーパーを選んだ。
アメリカ横断旅行の中でも、Amtrakの思い出はかなり強い。寝台列車も初めて乗るし、長時間こんなに電車に乗ったことなんてなかったし、窓からの景色は始めてみるものばかり、本当に新しい体験ばかりだった。
それでは、サンフランシスコの旅の続きから順を追って書いていこう。
アメリカ横断の始まり
サンフランシスコ滞在最終日、朝起きてホテルでチェックアウトし、いつものUberを呼んで、Amtrakが乗り入れる駅へ向かう。
ただ、またもやここでトラブル勃発。
サンフランシスコから一番近いEmeryville(エメリービル)駅が始発駅なのに、僕はなぜか一つ遠い駅のRichmond(リッチモンド)からのチケットを予約していた。
Uberの運転手にそれを伝えると、「Richmondはメトロが乗り入れてて結構治安悪から、エメリービル行きなよ。受付でチケットは変更できるから大丈夫。」とありがたい助言を頂く。
運ちゃんの温かい親切心により、安全なエメリービル駅に無事到着。
エメリービル周辺は高級住宅街で治安は結構いいらしい。エメリービル駅も始発駅ということもあって、にぎわっていた。
駅でチケットをエメリービル駅からに変え、追加料金を払い、無事変更完了。10分くらいの区間なので安いコーチ席を選択。そのあと寝台車へ移動となる!(Mendokusai!)
駅に併設されてるカフェでクロワッサンとコーヒーとバナナを買って朝食を済ませる。
時間になるとAmtrakが到着。でかい!!かっこいい!! Amtrakは遅れることで有名だが、今回はちゃんと時間通りに来てくれた。
いざ乗車!と思ったらまたトラブル発生。
乗る場所がわからない・・・
急いで駅員さんに聞いてみると、寝台車の方へ案内される。でも僕がエメリービル~リッチモンド駅まで変更した箇所だけはコーチ席なんだ!
そんな意味の分からん事情に駅員さんも混乱。数分後、何とか事情を伝えることができる。すると、「もうめんどいから最初から寝台車行ってていいよ」とまたもやありがたいお言葉が…ご迷惑をおかけしました…
Amtrakいざ乗車!
トラブルもあったが、親切な人達のおかげで何とか乗車できた。
部屋はこんな感じ。椅子と椅子が向かい合うような形でおいてあって、これが夜にはこうなる。
二つのシートを変形させてベッドの完成。寝心地は悪くない。
窓から見える景色はどんどん移り変わる。
エメリービルからサクラメントあたりまでは都市をたくさん通るから、まだ都会って感じ。
この景色を楽しむことこそ、Amtrakの醍醐味。
そんなこんなで昼食の時間。事前の評判をみて、このAmtrakの食事はまあ美味いらしいというこを知ってたので、結構楽しみにしていた。
昼食はこのチーズバーガ・・・感想を先に述べるとあんまおいしくない。
細かく言うと、バンズの味がまずい。ただ、肉とチーズはビックリするほどおいしい。なんだこれは。
ただ、その時はめちゃめちゃお腹がすいたのでちょっとおいしく感じた。バンズの部分は取り除いて肉とチーズだけ食べた。
(展望車参考画像) 昼食を終えたので、電車の探索をしてみることにした。
Amtrakには展望車なるところがある。その車両はほぼ全面ガラス張りで景色を一望できる。リクライニングチェアがずらりと並んでいて、そこに座って読書を楽しむこともできる。
残念ながら僕が行ったときには椅子は埋まっていて座ることは出来なかった…。
部屋に戻って引き続き景色を楽しむ。
しばらくするとスタッフが夕食の時間はいつがいいのか尋ねにくるので、僕は一番遅い時間帯を指定。
夕食の時間になったら、食堂車にむかう。Amtrakの食堂車は基本的に相席で、人数を適当に調整して座らされる。
ほんと、アメリカ旅行のなかでこれが一番緊張した。見知らぬ人と相席してディナーを食べながらスモールトークを楽しむほどのスキルなんて皆無だからだ。
この時の僕の英語力は斬月を取り上げられ浅打で戦わされる黒崎一護のように貧弱で、日本語を取り上げられた僕にはなすすべがなかった。
ただ、僕と相席になった人がこれまた超イイ人だった。家族で旅行を楽しんでいるらしく、その中でも奥さんが小学校の教員をしていて、僕の拙い英語もちゃんと拾って理解してくれた。
なんかもう、会う人会う人社交的な人ばかりでほんとに驚いた。
ちなみに僕が食べたのはこれ。チキンのチキン乗せみたいな食事。
いやー、正直微妙だった笑
ディナーのメニューはこちら。寝台車に搭乗している人はこのメニューの中から好きなものを選べる。
おすすめはSeafood Catch of the Day。(次の日の夜頼んだやつ。)僕が頼んだとき出てきたのはカニのすり身を揚げたカツみたいなやつだった。これはかなりおいしかった気がする。
併設されている共用のシャワー。着替えるスペース+シャワー浴びるスペースで構成されている。
水圧弱いかと思ったら、意外とそんなこともない。
ネットカフェにあるシャワールームみたいな感じでした。普通によかった。
途中下車、Salt Lake Cityへ
ほぼ丸一日半かけて、ようやく中間地点のSalt Lake City(ソルトレイクシティ)に到着。
到着した時の時間は午前3時。あたりはまっくら。結構怖かった。
そのまま近くにとってあったホテルへ行き就寝。
ソルトレイクには2泊したんだけど、特に何もなかった。冬季オリンピックの会場になってたことで有名だから、やっぱり冬とかにスキーヤーとかがくるらしい。
小さめのショッピングモールのGatewayがあったからそこで買い物。
”日本で買うと高いからアメリカ旅行行ったら買ったほうがいいやつランキング1位”のアバクロを購入。
セール中でホント安かった。シャツ3枚くらい買って$35くらい。
再びAmtrakへ、いざシカゴヘ
シカゴヘ向かうべく再度乗車。
ここからは景色を楽しみながら、部屋でゆっくり読書をしていました。
永遠と続く荒野。こんな光景は映画でしか見たことがなかった。
電車に揺られること数十時間。
ようやくシカゴに到着!乗ってただけだけど着いたときは何とも言えない達成感に包まれていました。