【2017年3月最新版】結局プレミアムフライデーってどうなったのよ?実施企業と実施日をまとめてみた
プレミアムフライデー。
これが導入されると金曜日がちょっと豊かに、楽しくなる…らしい。
テレビやネットニュースでは、従業員の長時間労働の是正と金曜日の終業時刻が15時になるという部分ばかりが取り上げられているので、僕自身も金曜日早く帰れるようになるのか?と勝手に期待していた。
どうやら、プレミアムフライデーには就業時間を早める以外の意図もあるらしい。
経済産業省が主体となって、名だたる人物がこのプレミアムフライデーの施策のため尽力しているので、どれほど現実的な施策なのか調べてみた。
そもそもプレミアムフライデーってなに?
プレミアムフライデーを実施しているのは、官民連携の「プレミアムフライデー推進協議会」という組織。
経済産業省が掲げているプレミアムフライデーの方針はこちら。
個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで、
1、充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
2、地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
3、(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組。
簡単に調べたことをまとめると、このプレミアムフライデーの施策は大きく分けて二つの目的がある。
・一つ目は、「働き手」に対して、「終業時刻が早めること」
・二つ目は、「客側」に対して、「需要喚起を行うこと」
プレミアムフライデーで、ただイベントやキャンペーンを推進し、客側に対し需要喚起を行えば、働き手に負担が増えてしまう。
なので、働き手の終業時刻を早め、負担を減らそうというわけだ。
プレミアムフライデーはいつから実施される?
1回目は、平成29年2月24日(金曜日)に実施された。
二回目以降も今後実施予定で、月末の金曜日に行われる。今月であれば3月31日がプレミアムフライデーとなる。
また、実施期間は金曜日を中信に「金曜日~日曜日の3日間」など、そのイベントに応じて設定が予定されているよう。
詳しくは、公式ページのプレミアムフライデーカレンダーを参照。
プレミアムフライデーはどの企業で実施される?
プレミアムフライデーの取り組みに賛同した企業・団体の一覧がプレミアムフライデー公式サイトにのっている。
現在の申請数はなんと5,079!(2017年3月4日)
一覧には、大手企業の朝日新聞社、アサヒビール、味の素なども掲載されている。
このプレミアムフライデーの取り組み賛同している企業はロゴマークを申請し、企業ページなどにそれを掲載するようだ。
ただ、これはあくまでも協賛・賛同しているという意味。
ここに掲載されている企業=金曜日の終業時刻を早めているというわけではない。
プレミアムフライデーって結局現実的に可能なの?
たぶん、プレミアムフライデーで一番気になるのは「結局俺は、金曜日早く帰れるのかよ?」ってことだと思う。
一通り調べて分かった結論から言うと、多分今は無理です。
基本的に、現在はほとんどの人の金曜日の終業時刻は変化しないと思います。
株式会社インテージが、インターネット上で行ったプレミアムフライデーに関する調査アンケートがある。
プレミアムフライデーに関して、事前調査と事後調査を実施している。
プレミアムフライデーが実施された 2.8% プレミアムフライデーが奨励された 7.7% プレミアムフライデーが実施・奨励されなかった 89.5%
このデータを見ても、そもそもプレミアムフライデー事態がほとんどの会社内で奨励されていない。
じゃあプレミアムフライデーって何やってんの?
プレミアムフライデーの取り組みとして、一部の企業では金曜日の夕方~夜にかけてのキャンペーンを実施している。
わかりやすいのがこの柿安本店というレストラン。
プレミアムフライデーである2月24日限定販売のメニューを作ったり、割引サービスを行ったりしている。
ただ、正直なところキャンペーン等を実施している企業はまだ少ない。大手企業でいえばやっているのはソフトバンク、サントリー、住友商事など。
それもキャンペーンはお客さんに向けた販促・PRが中心で終業時刻を早めることまでしている企業はごくわずか。
調べてみて分かったのが、現在のプレミアムフライデーは初期段階で、働き手に対する施策よりもお客さん側への施策が中心になっている。
にもかかわらず、「金曜日は終業時刻が早まる!」など、働き手に対する施策ばかりがピックアップされたため、「これ結局うまくいかないじゃん。。。」という印象を抱いてしまっている。
最初は、販促目的である程度の効果が見込めるとわかって、実施企業が増えてきてようやく、働き手に対する施策も出てくることになると予想している。
もしプレミアムフライデーが上手くいって普及したらどうなる?
もう既に公式サイトが促しているが、旅行関係の会社がこぞってプランパックを押し出しているので今後この施策が普及したらさらに活性化するだろう。
個人的には金曜日の終業時刻が早まるなら、2泊の旅行に行きたいなーと思う。
旅行系でも流行りそうだなーと思うのが東南アジア系の弾丸ツアー。
JTBが行った20~59歳までの男女500人を対象した調査によると、過半数の人がプレミアムフレイデーで空いた時間には「旅行」に行きたいと回答しているようだ。
1位 台湾 2位 グアム・サイパン 3位 香港・マカオ
となっているようだ。
日本→台湾などの東南アジア系の国へ旅行へ行く場合、日本→台湾の飛行機の価格は夜~深夜便は安く、台湾→日本の飛行機の価格は早朝~朝が安い。
なので金曜の夜発の日曜昼帰国であれば、翌日の仕事に差し障ることもなく、旅を楽しめていいと思う。
HISなどがプレミアムフライデーのプランを公開しているので気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
もし、東南アジアのタイやマレーシアに旅行に行こうと考えている方がいたらぜひこの記事も参考にしてみてほしい。 [kanren postid=“513,509”]
まとめ
いかかだっただろうか?
プレミアムフライデーはまだまだ普及の余地が残っており、今の時点で判断を下すのはちょっと時期尚早だと思う。
これが社会全体に普及すれば、確かに生活が豊かになるとは思うので今後に期待したい。